漢方のはなし 

日本では、江戸時代、オランダから日本に入った西洋医学を「蘭方」と呼ぶよう になったことから、それ以前に日本に伝わっていた中国の漢の時代の中医学を 蘭方と区別して「漢方」と呼ぶようになりました。今の日本で「漢方」がほぼ「漢方 薬」のみを指している。 また、日本では生薬を使う「漢方医学」と鍼・灸を使う「鍼灸医学」を合わせたものが「東洋医学」の主な構成となっています。

鍼灸のはなし 

鍼灸は針と灸を合わせての総称です。施術操作で、経絡、ツボの伝導作用に通 して、全身疾患を治療していく一種“内病外治”の医療技術です。鍼灸療法二千 年前から使用されてきた、中国最古の医学書といわれる「黄帝内経」に「藏寒生 満病,其治宜灸焫」と記載されていたものが、灸の治療を指しています。日本で は約1500年の歴史があって、これまでにさまざまな病気の治療や予防に役立っ てきました。

男女更年期

まず、閉経を理解しましょう。日本女性の閉経の平均年齢は50.5歳、これは発達国の中でも、自然状態の閉経年 齢は非常に遅い方です。閉経は遅すぎてもいけないのですが、2000年前の「黄帝 内経」の「素問・上古天真論」の中にも「七七(49歳)任脈虚、太衝脈衰少、天癸竭、 地道不通。」という記述があったように、50歳前後の閉経は自然の流れです。です が、女性ホルモンの恩恵を少しでも長く受けた方が、ホルモンの下降は緩やかなペー スで体の負担は少なくなります。これも東洋医学な予防観点とも言えます。

一般疾患

中医学の五臓六腑のつながりで人体に様々な病気や悩みの症状があります。 それ はそれぞれの臓腑と密接な関係がある、臓腑には「相生」「相克」の関係性があって、人体には一つの悩みは決して一つのみの臓腑の関係だけではないです。同じ症 状なのに違う漢方を使う時があれば、違う病気には同じ漢方薬を使う時もあります。 こ れは、中医学の複雑なところでもあり特徴であり、個人それぞれを見るというオー ダー メイドの証でもあります。

九種類体質

あなたは自分の体質がわかりますか?養生の前に自分の体質 を知りましょう!「個性化養生」は道理であり、本当の養生であり ます。 中医学での体質というのは、人体は生命活動中、「先天禀賦」(両親からいただいた 遺 伝な部分)と後天的な獲得した滋養で形成した形態構造、生理機能、心理状態な ど総 合的、相対的安定している体の固有特質、一般的な「個体性」をいいます。 現代人は多忙で、様々な理由で体質は複雑になってきました。近年、中医学の中で 「九種 体質」で人体の体質を分析する方法を多く使われています。