女性更年期

まず、閉経の仕組みを理解しましょう
日本女性の閉経の平均年齢は50.5歳、これは発達国の中でも、自然状態の閉経年齢は非常に遅い方です。閉経は遅すぎてもいけないのですが、2000年前の「黄帝内経」の「素問・上古天真論」の中にも「七七(49歳)任脈虚、太衝脈衰少、天癸竭、地道不通。」という記述があったように、50歳前後の閉経は自然の流れです。ですが、女性ホルモンの恩恵を少しでも長く受けた方が、ホルモンの下降は緩やかなペースで、体の負担は少なくなります。これも東洋医学な予防観点とも言えます。
更年期には少しマイナスのイメージを持っている方は少なくないと思いますが、更年期は「チェンジする」という深い意味があります。英語では「change of life」と呼びます。また、閉経を英語では「menopause」(メノポーズ)といい、閉経が近い時期を「プリメノポーズ」と言います。

プレ更年期予防のスタート時期

30代後半~40代半ばごろプレ更年期の不調はストレスが原因
卵巣の働きがゆるやかに低下してくるプレ更年期世代は、大きな仕事を任されたり、家庭では家事や子育てで心や体にかかるストレスも大きいです。卵巣はまだ元気だけれど、ストレスから女性ホルモンのバランスや自律神経が乱れて、更年期と似たような症状が出てくることがあります。
中医学では、ストレスをケアするため、緊張を緩和する「疏肝理気」という治療法を用います。疏肝理気の“気”とは目に見えないエネルギーのようなもので、体中を巡って、さまざまな身体活動の原動力になっています。疎肝理気による心身の緊張の緩和は、不調の大きな要因であるストレスに対して非常に有効であると考えます。
白記漢方堂では女性の老化防止について、本当の意味での更年期予防は35歳からすべきだと考えています。東洋医学的には35歳はもうすでに7年の5倍で、老化はすでに始まっています。実はこの時の治療は予防的な観点から見て、ストレス軽減の治療だけでは足りず、ここでは、「補腎」も必要になってくるのです。

更年期生き生き過ごしましょう

40代半ばごろ~50代半ばごろ卵巣が「定年」を迎える閉経前後の10年間
一般に卵巣の寿命は約50年。卵巣がその働きを止めるのが閉経で、閉経をはさんだ前後10年間を更年期と言います。性成熟期から生殖不能期への移行期(45~55歳)にあたり、平均50歳で訪れる閉経以降の30年余の人生をいかに健康に過ごすかを考える、人生の節目と言っても良いでしょう。
この時期に、ホルモンバランスが大きく崩れ、それに引きずられて自律神経の乱れと精神状態が、相互に影響し合って起こる様々の不調は不定愁訴と呼ばれています。
症 状
ほてり・のぼせ・手足の冷え・発汗・頭痛・めまい・不眠・しびれ・どうき・肩こり・腰痛・疲労感・憂うつ・イライラなど
多彩多様な症状がみられます。

その不調をセルフチェックしてみませんか?

簡略更年期指数(SMI)

男性更年期 上手に付き合っていきましょう
男性には、女性の閉経のようなはっきりとした節目はありませんが、男性ホルモンが徐々に減少することで、男性にも更年期障害の症状が現われるのです。
近年、ストレス、うつ症状、疲労感などの不調で悩んでいる男性が増えてきました。
実は、男性更年期は女性更年期より約5年ほど遅れてくると言われています。更年期と上手に付き合っていくことはより元気に生活を送り、人間関係を円滑に進めることができるようになります。

症 状 
憂うつ・イライラ・不眠といった精神症状が現われやすい傾向があります。他に、疲労感・ほてり・発汗・しびれ・抜け毛・血圧が高くなったなどがあげられます。また、女性にはそれほどみられない、性機能の低下を伴う場合も多くあります。

現代の更年期不調による治療方法
日本女性は昔から「更年期」に関して少しマイナスのイメージをお持ちの方が多いようです。たくさんの不調があっても気付かなかったり、我慢してしまったりします。発展国と比べて日本女性はHRTの使用率はわずか2%ぐらいです、逆に言うと、自然志向が強いのかもしれないです。
更年期障害の治療はよく使われている治療は以下の4種類です

  • その1  ホルモン補充療法(HRT)
  • その2  プラセンタ療法
  • その3  漢方療法
  • その4  心身療法

更年期と中医学

男性には、女性の閉経のようなはっきりとした節目はありませんが、男性ホルモンが徐々に減少することで、男性にも更年期障害の症状が現われるのです。
近年、ストレス、うつ症状、疲労感などの不調で悩んでいる男性が増えてきました。
実は、男性更年期は女性更年期より約5年ほど遅れてくると言われています。更年期と上手に付き合っていくことはより元気に生活を送り、人間関係を円滑に進めることができるようになります。

・中医古典書籍の中で「更年期障害」と相応な病名がなかったが、「臓躁」、「百合病」、「心悸」、「年老血崩」、「郁症」などがあります。
・近代中医学では「閉経前後諸症」と認識しています。
・中医古典「瀋氏女科輯要」曰:「蓋人身五臓腎衰獨早」
中医学では更年期と腎の不足は切り離せない関係にある。
・更年期の中医病機:腎虚為本腎陰陽失衡 心肝脾多臓器に病理変化が起こることで本病を起こす。
鍼灸のアプローチ

• 更年期の鍼灸治療に頻度高く選らばれた経穴:
三陰交、腎兪、関元の3つの穴です。
当院が任督循環を大切しています、一身の陰の経絡と陽の経絡を巡らせることで、陰陽調和効果をもたらせます。

院長からのメッセージ

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35歳を過ぎたら、自分の症状を真剣に話せる人を見つけましょう。更年期かな、つらい、不安だと思ったら・・・
お一人で悩まずに、まず漢方相談を!!
女性の一生は、ホルモンに影響されやすいです。しかし、上手に付き合っていくことが可能です。
我慢を美徳とせず、いつまでも輝かしく健康で美しく過ごせるよに何よりもあなたがあなたを大切にできますように、と心から願っております。