漢方とは 

日本では、江戸時代、オランダから日本に入った西洋医学を「蘭方」と呼ぶよう になったことから、それ以前に日本に伝わっていた中国の漢の時代の中医学を 蘭方と区別して「漢方」と呼ぶようになりました。今の日本で「漢方」がほぼ「漢方 薬」のみを指している。 また、日本では生薬を使う「漢方医学」と鍼・灸を使う「鍼灸医学」を合わせたものが「東洋医学」の主な構成となっています。 

中医学とは
中医学とは、数千年という長い歴史に裏付けられた、中医薬学の理論と臨床経験に基づく中国の伝統医学(いわゆる中国漢方)です。

中医学は先祖の無数な臨床経験をまとめて、
実践から理論まで応用する、または理論から実践に戻るの代表的
な医学です。中医学は長い歴史の中で、理論を重視してきましたが、理論は抽象的な、難しい部分もあるが、臨床的な病気と症状に対しての分析はとても客観的です。

2000年中医学の長い歴史の中で流派も多く考えもそれぞれですが、根本的な目的は統一しています。

中医学の特徴

中医学の最大の特徴が整体観念と弁証論治です。そして、「未病予防」という考 え方は中医学の一つの重要な特徴となります。 

1. 整体観(バランス医学) 
2. 弁証論治(べんしょうろんち)
3. 未病先防(予防医学)


1. 整体観(バランス医学) 

 
中医学の特徴のひとつは、その「整体観(せいたいかん)」にあります。人と自然の同一視(「天人合一」の思想)と体内部の循環と自然の循環の同一視の二つ意味を込めています。人体は、自然界から様々な影響を受けていると考え(外部 環 境、気候、ストレスなど)それはまた、人体にも影響し、自然とバランスを取りながら体 内部でさまざまな影響、関連し合っています。これは一種の「バランス 医学」と言えます。

2. 弁証論治(べんしょうろんち) 

 
弁証論治は中医学の診断と治療の全過程であり、弁証(分析方法)と論治(改善 方法)の二つの部分から構成されています。一人ひとりの体質や、不調の原因、 発病のプロセス(病因病機)を分析して証を決定し、それにあった適切な方法を選んで行っていくというものです。現代社会に求められているオーダーメイド医学です。

3. 未病先防(予防医学)

 
「未病先防(みびょうせんぼう)」とは、養生法により、病気が発症する前に体質を見ながら体からのサインを受け取り対応していく、 未然に防ぐという考え方です。 これは病気にかかりにくい体質を作る「予防医学」という中医学独特の考え方です。 

中医学の基本思想 

陰陽五行思想

中医理論は長い年月の医療経験のまとめ、および中国古代の陰陽五行思想か ら生まれたものです。陰陽五行は、元来中国の古代哲学の思想であり、人々が 世の中のあらゆる現象を理解分析する方法です。人体の生理機能や病理変化を分析、論証し、臨床の診断と治療を導き、中医学理論の指導思想及び重要な 構成部分となっています。 
具体的な内容は大変豊富で、以下は一部になります。 

精気学説  陰陽学説  五行学説  藏象学説  気血津液  経絡学説  病因学説 

中医学の治療法則 

随症加減



同一の個体の同一の証であっても、経過や症状の変化によっ て薬も相応に変化する。 

異病同治


異なる疾病であっても、根本原因が同じと見られれば、同様の 治療法を用いる。 

同病異治


同じ疾病でも個体差、時期、経過の違いによって異 なった 治療 法を用いる。